- 2006年6月 4日 10:34
開業に伴う大きな投資を効果的に活用する為には事前のマーケティングが不可欠です。
診療報酬の度重なる改正、競合医院の乱立など要因は様々ですが、クリニックの開業が昔ほど楽ではなくなったからです。
また、既存の患者様の分布、つまり実診療圏の把握により病院経営の今後を考えることの重要性も高まりつつあります。
診療圏調査では、開業予定地候補にどれ程の来院患者数が見込めるかを調査する診療圏分析を行い、その結果を基に開業地を決定します。
診療圏調査は、次のようなプロセスで進めていきます。
1.情報の収集
市町村役場で、町丁別、年齢別の人口統計や最近の人口動態等の資料を入手し、地図を用意します。
2.現地調査
前述したように地域を歩き、どこに何があるのかを把握します。特に競合となる医療機関の情報を入手しましょう。
3.診療圏マップの作成
地図に開業予定地と競合医療機関等をプロットしていきます。
4.診療圏の設定
自院の診療圏を設定します。診療科や地域の状況によって異なりますが、例えば都市部における内科診療所の場合、主要な診療圏は概ね半径500~1,000mの範囲内と考えられます。特殊な診療科の場合や郊外であれば、当然この範囲も広くなり、また河川や幹線道路、線路等によって、通常診療圏も遮断されることに留意する必要があります。
5.患者数の推計
設定した診療圏内の人口に受療率(人口10万人当たりの1日当たり推計患者数)をかけて計算します。受療率は、厚生労働省が3年に一度行う「患者調査」の結果をもとに、傷病別、性別、年齢別などに計算されています。
診療圏内推計患者数 = 診療圏内人口/10万人 × 受療率
診療圏調査は、診療科や地域によって、考え方や方法が若干異なります。詳しい内容については、弊社にご相談ください。